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Also Sprach Mkimpo Kid

1998年02月21日(土)

 日本語の乱れを言う人がいる。たとえば「チョムカ」。「食べれる」「見れる」がおかしいという人までいる。「食べられる」「見られる」と言うべきであると言うのだ。しかし言語学的にみた場合、いわゆる「ら抜き言葉」は日本語の通時的変化に照らして、非常に論理的な帰結である。「食べれる」と「食べられる」という2つの語形の併存によって、可能と尊敬・受け身という機能が、初めて形態的に区別できるようになるのだ。
 言語には美しい表現とそうでない表現とがあるのであって、言い間違えを別とすれば、基本的に、正しい表現、間違った表現というものはない。


――羊が数日に一匹ずつオオカミに殺されてしまう。たまりかねた羊飼いは勇猛な番犬を飼った。ところが今度は、一日に数匹の羊を殺すはめになった。番犬に食わせるためだ。

 サウジアラビアの皇太子が、訪ねてきた米高官にそんな例え話をしたという。オオカミはイラク、羊飼いはサウジアラビアをふくむ湾岸諸国、そして番犬はアメリカを指す。

 (朝日新聞 《天声人語》)

1998年02月23日(月)

 「イラクへの空爆に反対するページ」というのができた。


1998年02月24日(火)

 「今日はイラク人民が悪に勝利した日だ」――イラクの革命指導評議会は23日、アナン国連事務総長との合意の後、そう声明を出した。(朝日新聞)

 オウム真理教のような小集団がサリンやVXガスで日本列島を震撼させたのは1995年のことだ。経済封鎖や国連査察や武力行使で2千万人を超える人口を擁する1つの国家を完全に封じ込めることなどもとより不可能だ。そんなことは最初からわかっている。まさか Bully Clinton や Thorny Blair も民族浄化まで視野に入れているわけではあるまい。核武装しているのは5大国だけではないし、貧者の核兵器といわれる生物化学兵器に至っては、その潜在的保有国は軽く十指を超えるだろう。米英の政策は最初から完全に合理性を欠いている。


1998年02月26日(木)

 橋本龍太郎首相を相手取り、愛知県内の嫌煙運動家らが禁煙などを求めた訴訟で原告の訴えが棄却された。

 訴えによると、たばこは肺がんなどの危険性があり、首相自らヘビースモーカーを公言して害毒を垂れ流しているのは、憲法で保障された生存権などを侵害していると主張。「橋本首相は厚生大臣の経験もあり、たばこの害を十分認識しているはずだ」などとして、首相でいる間は喫煙や、喫煙を助長する行為をしてはならない義務の確認と、慰謝料1万円の支払いを求めた。
 また、国に対しても、たばこの製造、販売を許した「たばこ事業法」を廃止しないのは違憲だとして、10万円の損害賠償を求めていた。(朝日新聞)

 稲田龍樹裁判長、あなたは完全に間違っている。判事としての資質に欠けているぞ。名古屋地裁は偏向裁判所だ。


1998年02月28日(土)

 「朝まで生テレビ! 『激論! 少年達はなぜキレるのか?!』」を見た。田原総一朗はどうしようもなくずれてると思ったが、番組自体はたいへん面白かった。僕は宮台真司、藤井誠二の両氏とほぼ同意見だ。
 僕は昔から「教育」という言葉に胡散臭さを感じてきた。人は環境からただ学習するだけで、他人を「教育」することなどもともと不可能だ。僕の考えでは、学校は純粋に「読み書き算盤」だけを教えていればいいのであって、心の教育、道徳教育なんてちゃんちゃらおかしい。「心の教育」とは即ち洗脳教育のことだ。いわゆる義務教育は現代社会に生きていくために必要な最低限の知識や技術だけを次世代に伝えていけばいいのであって、それ以上のことを求めるのは、意味がないどころか、逆に弊害しかもたらさない。今の子どもたちは、今の大人たちが子供だった頃のある種牧歌的な時代の子どもたちと違い、メディアや街での経験をとおし、世の中の仕組みをかなりリアルに認識している。自分たちが輝いた人生を送っていないで、子どもたちだけにそれを求めても、単に彼らに見透かされ、バカにされるだけだ。文部大臣が何を語ろうと、あいつはバカだ、と一方で「久米宏」がTVで懇切丁寧に教えてくれているのだから、子どもたちが教師の言葉を信頼しないのも頷ける。ステュワデスがウェイトレスであることが徐々に明らかになったように、教師は情報サーヴィス産業の単なる従事者に過ぎ ないということはすでに衆知の事実である。教師は聖職者ではない。教師がノーパンしゃぶしゃぶに通ったって一向に構わない。ただその美的センスが疑われるだけだ。



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